謹賀新年/東北旅行その3
さて、その3。
悩んだけど、自分の忘備録も含めて書くことにしました。
一関を出発し、陸前高田のほうへ向かいました。
山を越えたら、信じられない光景が広がりました。
なんにも無い。大小のコンクリが一面続きます。ずっと、ずっと。
9ヶ月たって、まだ残っていた船。
どれだけの面積がこの状態なのか、
どんな音が聞こえてくるのか、
どれだけ寒いのか。
テレビでの映像と、
実際に行ってみたのとでは、
違いがありすぎる。かけ離れている。
復興とか、これから、とか、
全然そういうんじゃない。
一本松とか、そんなんじゃないんだよ。
私は何も分かっちゃいなかったんだ、と思いました。
その場で立ち尽くして動けなかった。
9ヶ月たっているのもあり、
がれきはかなり片付けられていて、
ぱっと見たところ、人が住んでいた感じが全くしなくなっています。
そんな場所に降り立ったことのない私達の脳は、「なぜ?」でいっぱいになりました。
車を降りてみたところに、たまたま
割れた茶わんとお皿、農協のバッチがまとめられていました。
ここに住んでいた人がいたんだ。
実感できたとたん、涙が止まりませんでした。
海は、何もなかったかのように静かで、綺麗で、透き通っていて。信じられませんでした。
・リアス式なので山谷になっており、山のほうだと被害を免れている地域もありました。私も我が夫も、地域全壊のイメージだったので驚きました。
・ほっかほっか亭の大きなトラック店舗、
イオンがコンテナで店舗をやっていたのが心強かった。ありがとう、ってつぶやきました。
・石巻では、住宅地を車で通ったんだけど、
平地にポツリポツリと家があって、
洗濯物を干していたのが印象的でした。
・「支援してくれてありがとう」と色々な場所に貼ってあるのを見て、心の暖かさを感じて、私達が逆に励まされました。
被害にあった人達の心境は、計っても計り知れない。
ちっぽけな存在だけど、なんとか、力になりたいよ!
この地を離れるときに、前日に見た紅白の長渕さんの歌を思い出して、また、涙が出てきました。
自分の目で見て、本当によかった。
この地の変化を、これから見つめていこうと思います。
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