出産。それは物語。
こんにちは。
とんでもなく久しぶりのブログ更新です。
2012/11/30に、女の子を出産いたしました。
正直、産んだことなんて忘れた(笑)
あっという間に2ヶ月たってしまいました。
もう記憶の彼方になりかけですが、完全に忘れる前に出産について書いとこうかと思います!
超長文なので、ヒマな時にお読みくださいね。
さてさて。
実は予定日29日の検診時に、
「全然赤ちゃんが下がってきてないし、恥骨が狭く、産道も固い。このままでは赤ちゃんが通れない。帝王切開の可能性が高いです」
との宣告が。
普通分娩ができない体なのか...と最後の最後で知らされ。
情けない。不甲斐ない。
昔だったらどうなってたんだ、と自分を責めるばかりでした。
でも、今は現代。
帝王切開で赤ちゃんが助かるなら、全く構わない。
と医療の力に感謝し、頭を切り替えました。
ここまできたら、どうにかして出てきてもらうしかないんだもの。
最後の最後まで、赤ちゃんを下げる&産道を柔らかくすると言われている努力はひとまずしよう。
いつもしていた散歩を一休みし、
階段上りを重点的にやってみたり、怖くてやらなかったスクワット(破水から始まる可能性あり)もやってみました。
うちの母は、お腹の子にむかって「大潮が終わるから出るなら明日しかないよ!」とプレッシャーをかけるかける(笑)
この子は真面目やから、もしかしたらおばあちゃんの言うことを聞くかもな、などと思いながら
さあ、明日も頑張るぞ、と眠りについた夜。
5:30。
聴こえたのは、
「ポンッ」
という音。
変なところを蹴られちゃった、痛いよ、と思った瞬間。
いや、これは蹴られたんじゃない。と違和感に気づきました。
破水なのか、おしるしなのか?
はじめてのことで自分では判断がつかない...。
なぜかそこで冷静にiPhoneで調べだす私(笑)
破水の確率80パーセントだったので産院に電話して、至急向かいました。
「破水です。2センチくらい開いてます」
との診断。
うわっ。うわわっ。やっぱり!?
でもなぜか冷静(笑)
助産師さん達からは帝王切開予定だと思われてるので、浣腸やら何やらかんやら素早くやられました。
先生の内診。
「帝王切開かもしれんけど、あんた頑張ってみるね?」
「はい、とりあえず初めてのお産なので頑張らせてください。」
「まあ、頑張りなさい。」
というわけで、
すぐに陣痛促進剤の点滴を打たれてお産に臨むことに。
NST(お腹の張りを見る機械)をつけられているんだけど、そこに張り度合いをあらわす数値が表示されている。
ピピピピ...
0から99まで目盛りが上がっていく音!
その通りに張りがくる!!
張る度に息を吐くわたくし。
ソフロロジー法では息を吐いていきみを逃すんですね。
呼吸なら任せろと、スーーっと吐いて収まるのを待つ。
この張りの間、毎回助産師さんがお尻と背中をぐっと押さえてくれてます。
こんなに良くしてくれるのか...と痛いながら感動するわたくし。
張りが5分間隔から2分間隔になるからねと言われ、それは拷問だと思いながら、その時が来るのを待ってました。
この日はどうもヒマな日だったのか、もう一人ベテラン助産師さんが登場して内診。
子宮口がまだ4センチしか開いてないらしい。
そしたら、
「呼吸が違う!」
といきなり言われる。
え!?(笑)
ここにきて!!?
歌の呼吸→腹に力をいれて息を均一にスーっと音をさせながら吐く。
お産の呼吸→脱力して肩の力を抜くために音をさせずにふーっと漏れるように吐く
気づかれましたか。
真逆です!!!!(笑)
とりあえず神(助産師さん)の声に従い、何も考えず肩の力を抜くことに専念する。
(脱力すると、うんこが出そうな感じです)
陣痛の感覚も、2分おきに整ってきて、なかなかどうして痛いもの。
「これがあと数十時間続くのか...それはキツイ...」などと思ってたら、
「よし、子宮口全開!よくやった!いきんでいいよ!」
ちょい待て。
いきむって、えーー!???
それって、もう出てくるってことやろ!?嘘やん!
...そうなんです。
私は信じこんでいたのです。
「初産は半日以上かかる」と。
友達の話でも数日かかった人がほとんど。
だから東京にいる我が夫に早朝破水の連絡しても、寝てるよなあ、そのうち起きるだろう、と。
飛行機で駆けつけたら間に合うと思うよーなんてのん気にメールしてたり。
あらららら、全然間に合わないじゃない...(@_@)
あれだけ立ち会いたいと言ってたのに、ゴメン!
でもうちのせいじゃないけん!
やけんいきむね!(笑)
はい、現場に戻ります。
今まで力を抜くことに関してはマスターした私、いきなりいきめ!と言われてもね。素人に逆戻り。
ふんっ!
レイコはなんとなくいきんでみた!
「違う、息を止めるのよ!そして押し出して!」
あ、やっぱり違ってましたか(。-_-。)
陣痛が去ったと思ったらまたすぐ来る。
再度陣痛に合わせていきむ!
医者の先生が入室して座りだす。
ピッとナイフ入れられた感じ...多分切開されたっぽい。
助産師さんがお腹を押して赤ちゃんを出そうとする。
切開よりこっちの方が痛い(笑)
いきみトライ3回目、
「赤ちゃん出るよ!」という神の声が。
え!?まだ3回だよ!早くないか?
ぬるん。
わあ、ほんとに出た。
第一の感想が↑コレ。
出たのに、自分の呼吸がゼエゼエ言って、全く戻らない。終わった感が得られない。
助産師さんが赤ちゃんを奥に連れていく。
何をしてるかは分からない。
せっかくこの世に出てきたはいいけど、泣き声が聞こえないよ...
大丈夫なの、我が子は。
私の産道が狭かったから?
どういうこと?ここまできたのに?
頼む、泣いてちょうだい!!
必死に祈り続ける。
何分後だったのか、全く分からない。
この時間が一番長くつらく怖いものだった。
「フギャア、フギャア」
...聞こえた!!
泣いた!生きてる!
安心して、今までの疲れがどっと出た。まだ呼吸はゼエゼエのまま。
やり遂げたんだ...わたし......
ベテラン助産師さんから、
「あなた、すごくお産上手だったわよ、よく頑張ったね!」とおほめの言葉。
え、上手だったの?ほんと?
わけの分からぬまま、神の声を信じて照れるわたし。
(結局、促進剤を打たれてからは約2時間弱で出産したことに。そりゃ上手かもしれん。)
先生がたわいもない話をしながら切開したところを縫う。
その後、
「2547gの女の子です。おめでとうございます。」
ちょっと小さくない!?40週お腹に入れてたのにぃ。
私の出口が狭いのを悟った赤ちゃんは、自ら成長をセーブしたんでしょうね。
「赤ちゃん、ちょっと疲れてるから新生児室にすぐ連れていきますね。だからカンガルーケア出来なくて申し訳ないけど、顔だけ見て下さいね」
「フエエエーっ」と、ほんとに小さい体ながら一生懸命泣いてる我が子の顔を覗き込む。
「狭いなか、大変やったね、よく頑張ったね。会えてよかったー。本当によかったよー。」
そう声をかけて撫でると、泣きやんで私をじっと見る。
今度は、
わたしが泣いてしまった。
10ヶ月間、お腹にいたあなた。
ようやく会えたよ。
これからはずっと一緒だよ。
産まれてくれて、ありがとう。
私をお母さんにしてくれて、ありがとう。
ここまで読み終えてくれたあなたへ、お疲れ様です。大感謝!
で。
産んだけどさ、ここからが大変なんだよ。
人生で一番きつかったと言っても過言ではない。
誰か、産後のほうが出産より大変だってちゃんと教えといてよー!(/ _ ; )笑
命の数だけドラマがある。
お産は物語、ですね。
次回は産後すぐのお話です。
ぼちぼち更新ですが、お楽しみに。