アメリカでお茶をいれる人のブログ。

by natural yellow woman. 日本茶インストラクター16期。福岡出身で八女茶をこよなく愛しております。カフェインに弱いのがたまにキズ。San Francisco(というよりは)East Bayでふざける人の日記。

9/4延期します(喉炎症のため)それにまつわるドラマ。

こんばんわ。

「喉が痛い」が響いて、
9月4日にストリートライブする予定でしたが。
すみません。炎症があるために延期したいと思います。

もしかして、覗いてみようかなと思われた方
本当にごめんなさい。
次は万全な状態でみなさんを楽しませるつもりですので、
もう少し、ご期待ください。

以前の私なら、「別にいいし」と痛みをこらえてやっていたと思いますが、
昨日と今日で、考え直すことがありました。
ちょっと長いですが、読んでみてください。

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月曜日、会社帰りに近くの耳鼻咽喉科に行って喉を見てもらいました。
風邪の延長で喉にもばい菌がはいったかな、位の認識でいたのですが。

診断は
声帯ポリープ(声帯結節)」。

かなりかなり小さいながらも、声帯に白いポチッっとしたものが見えたのです。

「アマチュアならいいけどね、プロだと致命的だねー」

それを聞いた瞬間から、先生の声は私の耳には全く入りませんでした。


...これから活動を本格的にしていく時に限って?

...喉に爆弾を抱えながら、歌をやっていかなければならないってこと?

...今、何かをつかみかけていたのに、それを手放すの?

...なぜ、私なの?

今まで積み重ねてきたトレーニングや練習は、全て間違っていたのか。

売り物としての声は取り戻せない。

そう思ったとたん、私は愕然としました。
多分歌をやっている人にしか分からないかもしれない衝撃と驚き。

涙が、止まりませんでした。

そのあと、私は心から素直にこう悔いました。

「自分に対して、愛と感謝が足りなかったんだ」と。

...失ってからしか、気づけない。


今日は、会社に行く気にもならず。
せめて本格的な音声外来というところに行って、
昨日買った3冊の本を読みながら、
これからどうしたら良いんだろうか?を考えようとしていました。

東京ボイスクリニック


という品川の病院に行ってみました。
専門というだけあって、本格的でした。
ロングトーンの秒数、声域、PCを使っての声検査、などなど...。

そのデータを取って、
院長先生に実際に内視鏡で見てもらいました。

もちろん、昨日撮影してもらった声帯の写真を渡して。


「画面を見てください。」
先生からそう促されて、
スローモーション再生された声帯の動画を見ました。

「なぜか分かりませんけど、結節は全くない。きれいな声帯です。」

地声と、裏声を出した時の声帯動画を見ても。

どこにも見当たらない。

「良かったですね、大丈夫ですよ。安心してください。」

そう言ってくれた笑顔の先生を見て、
私は涙が出そうになりました。

違うところが炎症中だから、まだ気をつけて。ということでしたが。
素晴らしいお医者さんに出逢えて、思わず拝みました。



また、歌えるんだ。


心にじわーーーっと血が流れていくのを感じました。


神様ありがとう。


特定の宗教を信じているわけではないけれど、
見えない「何か」に感謝せざるをえませんでした。



普通だったら、誤診しやがってと怒っていたかもしれません。

でも多分違うんです。

「あなたの考えはね、間違ってるよ。正しい方向へ進みなさい。」

そう伝えてくれたのだと思います。


そして、

「これからも歌いなさい。全力でやりなさい。そして、感謝しなさい。」


...背中を押してくれて、ありがとう。

感謝します。